第5章 ゴールデンウィークの予定は
「来なよ。」
煌々と光る蛍光灯の下。
ベッドに腰掛け、足を組んだ月島くんは床に座る私を見下げる。
ぎらりと光る瞳から目が離せない。
「ほら…」
組まれた足がしなやかに動き、足の指が私の顎を捉えた。
私はそっとその足に手を添え、足の先におもむろに口づけた。
そして丁寧に舌を這わせる。
指先、指の間、足の甲。
自分が触られているわけではないのに下着が濡れているのが自分でもわかる。
足の指を口に含みながら見上げれば少しだけ息を乱した月島くんが唇を舌で湿らせながら私を見ていた。
その目線だけで下腹部が疼く。
足の指を口から引き抜かれる。
足の指と私の舌の間には唾液の銀が糸のように繋がり、ぷつっと切れた。
「物欲しそうな顔…僕、何もしてないけど…」
『頂戴…』
こんなの初めて…
疼き出した身体は熱を持て余す。
熱い
熱くてどうにかなってしまいそう。
そんな私に月島くんはポツリとひとこと、呟いた。
「脱ぎなよ。」