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HQ商社 営業3課へようこそ!【HQ】

第5章 ゴールデンウィークの予定は




電車に乗って私の家まであと2駅。

月島くんが降りたから私も後を追い、降りる。
先を行く月島くんの後を必死で追いかけた。


駅から少しだけ離れた路地で月島くんは立ち止まり、後ろを向いた。
今だとばかりに走って近寄ると、月島くんのおっきな手がぽんと頭にのった。


「ごめん、速かったね。」

『ううん…大丈夫。で、どこに行くの…?』

「ああ、僕の家。」

『そっかぁ、月島くんの家……いえ⁈』


私が叫ぶと頭にのった月島くんの手に力が入り、下に下にと押されていく。

「なに…悪い…」

『悪くないです‼︎ごめんなさい‼︎』

そう叫べば手の力が抜け、頭の上から手が離れた。



「じゃあ、行くよ。」

頭から離れた手は私の手を掴むと、そのまま歩き出した。

さっきよりゆっくりになった歩み。




どうしよう…

月島くんのこと…

見れない。









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