第18章 side KEI TSUKISHIMA
『け…けー…も…』
「嫌だ。僕の全部が欲しいんでしょ?」
肉棒を梢に入れてどのくらいだったのだろう。
ナカにいれたまま優しく愛撫。
高めるだけ高めてイかせない。
イきそうになったら動かずじっとしながら身体がおさまるのを待つ。
何度も何度もそれを繰り返した。
梢の瞳からはぼろぼろと涙がこぼれ、小さな刺激にもいちいちびくびくと反応する。
そろそろ…かな?
「ねえ、梢がすきなのはだれ?」
乱れた髪の毛を整えてあげながら僕は問う。
『けー…けーがすき…』
「じゃあ梢はだれとのセックスがすき?」
『けーとのせっくす…すきぃ…』
「イきたい?」
『いきたい…けい…いかせて?』
うん。可愛い。
「じゃあ、いっぱいイって?おかしくなって?」
僕のことだけ考えていればいい。
僕はおもむろに胸の突起を少しだけ力を加えるようにして摘んだ。
散々焦らされた梢の身体はそれだけで達した。
ひくん、ひくんと膣が蠢く。
そんな不規則な動きを無視し、僕は自身の肉棒を何度も抜き差しする。
『あっ…けー…けー』
奥を穿つたび、びくびくと身体を跳ねさせ達する梢。
『けー…しゅきぃ…しゅきらの…!』
立て続けにイって口も回らなくなってきたみたい。
「梢はどのくらい僕のことすきなの?」
『けーしかいらにゃい…いらにゃ…の』
「うん。僕も梢だけいればいい。」
「好きだよ。」
そう囁くと、梢は僕をぎゅっと抱きしめながらぶるりと身体を震わせ果てながら、意識を落とした。
「梢、愛してる。」
呟いた声は、梢には聞こえていないだろう。
それでいい。
僕は肉棒を抜くと梢の背中にそっと唇を落とした。