第18章 side KEI TSUKISHIMA
『ひあっ!蛍っけいっ!』
いつもと違って優しい愛撫。
それに耐えるように梢の身体はふるふると震えている。
膣内を指で擦りながら乳首に吸い付くとびくり、びくりと梢の身体が跳ねた。
「気持ちいい?」
『きもち…』
「でも、物足りないでしょ。」
梢がイきそうになる一歩手前で、唇や指を梢から離す。
『…けい…?』
枕元にある避妊具を手に取ると一片を歯で挟み、勢いよく封を切る。
中身を自身に纏わせると僕は、梢の膝裏に手を差し入れ腰を高く持ち上げる。
「入れて欲しい?」
濡れそぼった入り口にふっ…と息を吹きかけると、きゅっと入り口が閉じ、愛液が溢れ出す。
『ほし…』
潤む瞳
熱い息
上気する胸
僕に伸びる腕
『けー…ちょうだい?
蛍のぜんぶ…欲しいの…』
なぜだか、胸が、ぎゅっと締め付けられた。