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HQ商社 営業3課へようこそ!【HQ】
第18章 side KEI TSUKISHIMA
side梢
電車の音に紛れて、小さな声が聞こえた気がした。
「すき」
冗談でしか言ってくれなかった言葉。
月島くんからの、はじめてのことば。
嬉しくて、嬉しくて、涙が溢れた。
溢れた涙に気づいた月島くんは少し慌てたけれど、そっと指で涙を拭ってくれた。
「ねえ、僕の彼女になってよ。」
私に顔を見られないように、私を抱きしめながら言った月島くん。
月島くんの胸の中で、私はこくり、頷いた。
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