第3章 つぎのひのあさ。
なんということでしょう。
職場も同じ。
最寄り駅も同じ。
そしてマンションは私道挟んで隣。
灰羽くんの家の窓から私の部屋の扉が丸見えっていう素晴らしい偶然が重なった。
「やばくない?ここまでかぶると面白い。」
そう言い笑う灰羽くん。
「これ、弁当にしてもらうより梢ん家行った方が早くね?」
『確かに…』
「じゃあ、朝準備できたらメッセージ送ってピンポンしに行く!」
『わかった。』
あれよあれよと決まっていく「朝ごはん」の話。
出会って2日。
私は同期の灰羽くんの朝ごはんを作ることが決定した。