第3章 つぎのひのあさ。
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「これいーなー!」
『あ、かわいー!』
「じゃあこれとこれ!」
『おっけい!』
朝食を食べた後、なんだかんだで近くのショッピングモールに灰羽くんとお買い物に。
私の家に置く食器類を買ってます。
「茶碗とか買ったし、あと買うものは…?」
『ないと思うよ?』
「梢、この後予定は?」
『あったら一緒に買い物来てないって。』
灰羽くんは私が持っていた買い物袋を取ると買い物袋を持った反対側の手を私に伸ばした。
「デート…しない?
だって、このまま帰ったらもったいない。」
最初に出掛ける時点で期待していないわけがない。
男性と出掛けること自体久しぶりだし。
服装も淡い色のワンピースにカーディガン。
デート仕様ってやつ。
私はそっと伸ばされた手に自分の手を重ねた。
『…いーよ?』
灰羽くんを見ればふわりと私に笑いかけている。
とくんっ
この胸のときめきはなんだろう。
今の私には
まだ
わからない。