第3章 つぎのひのあさ。
「ん!んまい!」
『大げさ。』
男子の1人暮らしだからかな?
材料少なすぎ…
朝からお米炊いて、卵とかジャガイモとかあるものでぱぱっと朝ごはんを作れば、灰羽くんは目を輝かせてよろこんだ。
『ねえ、毎日なに食べてんの…?』
「時間あれば目玉焼きとか作るけど朝は基本、納豆とか卵かけごはんとか?」
『納豆あればなんとかなるけど…野菜…』
栄養バランス悪すぎ…
あ、そうだ。
『ねえねえ、提案なんだけど…朝ごはん、作ろっか?』
「え?マジで?」
私の提案に灰羽くんは身を乗り出すように私を見る。
『どうせ自分の作るし、ついでにね?
その代わり、食費はちゃんと出してもらうんだけど…いい?』
「んなの構わないって!んまいめし食えるんだから。」
ニコニコと笑いながら私の提案を受け入れる灰羽くん。
『じゃあ、お弁当に詰めて持っていく?それで始業前に食べる…とか?』
「おっけーおっけー!やった!朝からんまい飯ぃ!」
『ご飯いらないときは連絡すること。好き嫌いしないで食べること。OK?』
「おっけー!ごちそうさまー!」
食事を食べ終わった灰羽くん。
食器を洗い場まで持っていきつつ、冷蔵庫からお茶を持ってきた。