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HQ商社 営業3課へようこそ!【HQ】

第17章 side HAIBA LEV








いつのまにかお開きになったらしい。
べちべちと頬を叩かれ目を覚ますと、中山が呆れ顔で笑う。

「飲めねーもん飲むからだよ。タクシー呼んでるから方向一緒の方のやつと帰れって。」

「…わかった。」

幹事に勘定を渡し、ふらふらと外に出ると遠くから名前が呼ばれる。


知らない女の子。
…いや、見たことあるような……









そうか、梢に似てるんだ。

「私、灰羽くんと同じ方向みたいなの。一緒に帰ろ?」

「…わかった。」

「おうちの住所言える?それか住所わかるものある?」

「言えるから大丈夫。」

「…そう。」


女の子は寂しそうな顔をして顔を伏せた。

余計なこと、考えたくない。

俺はそれに気づかないふりをして壁に寄りかかり、そっと目を伏せた。




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