第14章 旅の終わり。
突然ぐいと前髪が引っ張られた。
痛くて顔を上げれば唇をぺろりと舐めながらにやりと嗤う月島くん。
「やっぱりいいね、その顔。
涙と涎でべちょべちょのひっどい顔。」
月島くんはさらに口端を釣り上げ嬉しそうに笑う。
「梢は虐めがいがあって本当、好き。」
「月島ずるいっ…俺の方が…梢の事、すきだしっ!」
口の中に熱い楔が打ち込まれる。
歯を立てないように気をつけながらまた、月島くんのを喉奥まで導いた。
前からも後ろからも攻められ何度もなんども達する。
好きで
好きで
大好きで
今だけ2人に溺れていたい。
『…っき…すきっ!』
「俺でしょ?梢。」
「僕、だよね。梢。」
『けいもっ…りえーふもっ…すきっ!』
2人が熱を放出したことを確認すると私は、意識を深みに落とした。