第14章 旅の終わり。
『すき』
今だけ、素直になってもいい?
『すき』
今だけ、甘えてもいいかな?
『ふたりがすき』
いまだけ、夢を見てもいいかな。
『けいが…リエーフが……すき。』
涙を拭き、2人を見る。
『ちゃんと決めるから。考えるから…
だから今日だけは、2人のこと好きでいても…いい?』
そう言えば、リエーフくんはにこりと笑い、月島くんのは小さくため息をついた。
「明日、ここを出るまでは3人で……で、いいんだよね?月島。」
「僕に聞かないでよ…」
2人はソファーから立ち上がる。
移動したのはもちろんベッド。
「「おいで?」」
優しげな2人の声を聞き、私は2人の胸に飛び込んだ。