第14章 旅の終わり。
「さて、まずは僕から。」
少しだけ緩んだ空気が一気に引き戻される。
くいと私の顎を指で持ち上げた月島くんは私に言う。
「灰羽がね、梢と僕とのセックス、見たいんだって。 」
す…と細められた瞳が私を射抜く。
この瞳…私弱い。
散々いじめ抜かれた身体は早くも反応をはじめ、とろり、蜜を零し始める。
「できるよね?」
その言葉にこくりと首を縦に振れば月島くんはニヤリと笑った。
「じゃあ俺は邪魔にならないようにこっちで見てるから。」
ちうっと音を立てて、リエーフくんは私の頬に唇を落とすと先ほどまで座っていたソファーに座った。
「今日はどうシよっか。」
『え…と、月島くんの好きなように…して、ください。』
そう、私が言うと月島くんは少し考えるそぶりを見せ、笑う。
「じゃあ…
1人でシてみる?」
『ひと…り…?』
「そう。梢が自分で脱いで、自分でキモチイイところ触って、自分でイくの。僕は見てるだけ。」
どう?と聞かれるが、これは彼の中では決定事項。
口の中の唾液を飲み込むと、私は膝立ちになりウエストに結ばれていたガウチョのリボンを解いた。
ぱさり、と布団に落ちるスモーキーピンク。
足から抜くとベッドから落とし、ベッドから降りる。
ブラウスのボタンを外し、束ねた髪の毛も解く。
準備はOK
あとは、乱れるだけ。
「僕に何か言うことはない?」
”いつもの”瞳でみつめられ、身体が疼く。
私は近くにあったひとり用のソファに座ると、見せつけるように大きく足を開きながら、言った。
『えっちで…はしたない私の…
梢のひとりえっち……みて、ください。』