第14章 旅の終わり。
『ねねっ!2人っとも!はっや!早いっ!』
いや、ね?私、低いけどヒールのあるパンプス履いてるの!
それに昨日から何度もあなたたちにイかされて体力ゲージ底ついちゃってるから足はもつれそうだし体ぎしぎしだし!
エレベーター前で止まった頃には息も絶え絶え…
膝に手をつき息を整えれば心配そうな声が降ってくる。
「梢、大丈夫?」
『ん…大丈夫、リエーフくん。』
「ねえ、椎名サン…体力なさすぎ…」
その少ない体力をMAXで使わせたのはどこの誰よ…
そう怒りたくなる気持ちを抑え、私はちょうど来たエレベーターに乗る。
扉が閉まれば、2人は私に提案をしてきた。
「なあ、梢、今日は3人で時間まで観光しない?」
「あと、帰ってから…社内旅行が終わってから、人のいない所で話し、したいんだケド…」
それについては私も提案しようと思っていたこと。
すぐに私は2人の提案を了承した。
『じゃあ、朝ご飯食べたあと、準備ができたら連絡する。』
「じゃあ電話くれたらすぐに迎えに行くよ。」
『わかった。』
そう返事をすれば2人はふわりと微笑む。
2人の笑顔を見ながら私は朝食会場に足を踏み入れた。