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HQ商社 営業3課へようこそ!【HQ】

第14章 旅の終わり。





朝食が終わった後、部屋に帰る前に月島くんに薬をもらった。

アフターピル。
緊急時に飲む避妊薬。

タイムリミットの72時間が来ていないから大丈夫と言われ渡された錠剤を、私は水で飲み下した。


安心感と、それでいて少しだけ落ち込む気持ち。


シャワー浴び治そう。

そう思い服を脱げば、朝慌ててつけた生理用品に残る昨夜の情事の名残。
見ないふりしてゴミ箱に放り込み、頭から熱いシャワーを浴びた。




考えなければいけないことがたくさんある。
でも、何も考えたくない。


それでも時間は刻一刻と過ぎていくので少しずつ身支度を整えていく。

先ほどよりも丁寧に髪と体を洗い浴槽から出る。
ドライヤーで丁寧に髪の毛を乾かすと髪の毛をまとめていく。
服を着替えアクセサリーをつける。

揺れるピアスは前に月島くんの家に忘れてしまったオープンハート。
ネックレスも同じブランドだ。

帰り支度も済んだので私はリエーフくんに電話を入れた。

すると、あまり間を置かずに鳴るインターフォン。
ドアを開ければにっこり笑顔とむっつりため息。

「遅い…」

『女の子は準備に時間がかかるんです!』

「じゃあ行こっか?」

私は先に歩き出した2人の腕をぐいと引きながら廊下を歩き出した。



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