第2章 解散のあと。〜灰羽リエーフの場合〜
柔らかい唇に何度か吸い付くと梢は気持ちよさそうに体をふるりと震わせる。
唇の隙間から舌を差し入れ梢の舌に触れる。
そのまま絡めていくと、甘い声が漏れる。
そういや、就活の時に彼女と別れてからチューしてないな…
余計なことを考えつつキスを続ける。
すがるように俺のワイシャツを掴む梢。
その手はふるふると震えている。
唇を離すと、唾液が糸となり俺と梢を繋いだ。
物足りないのか、梢は唇を離したあとも俺の唇にちゅっちゅっと音を立てながら吸い付いている。
「梢?俺もう限界。セックスしていい?」
きっと酔った梢にはストレートに言わなかったら伝わんない。
そう思ったからわざと直接的な言葉で伝えた。
『いーよ。』
…梢からはものすごーく軽ーい返事が返ってきた。
『しよ?セックス。その代わり…ちゃんと気持ちよくして?』
そういうと、梢は俺のネクタイを外し、ワイシャツのボタンを外していく。
それが終わればベルト。
そのあとはスラックスのファスナーを下げる。
下着越しのモノに上目遣いで口付けるのを見た俺はもう我慢なんてできなかった。
「先に謝る…優しくできないかも…」
そういうと、俺は梢の背中に手を回し下着のホックを外した。