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HQ商社 営業3課へようこそ!【HQ】

第10章 出張。




メイクを戻し、口の中をすっきりさせ、少しだけ食事をとった後私はオフィスに戻る。

『遅くなりました。』

「構わん。」

牛島部長は知っているのかしら…
さっきのこと。

なんで頭をよぎったけれど、口に出すのを諦めた。

席に着き、自分に回ってきている業務を淡々とこなしたからか、今日はなんとか終業時間までに仕事が終わった。



帰り際、月島くんと一緒に牛島部長のところに行き挨拶をする。

「こちらから本社の方に評価を入れておく。
今回はわざわざすまなかったな。」

ねぎらいの言葉をかけられ、私達は帰路に着いた。


ーーーーーー

『終わったね?2日間、お疲れ様でした。月島くん。』

帰り道、月島くんに話しかけるが月島くんは目も合わせてくれない。

『月島くん?』

機嫌…悪い?

「ねえ……












他のオトコの臭いがする。」


え……

上から私を見下すように月島くんは私を睨む。


『何のこ「精液の臭いがする…って言わなきゃわかんない?」

うそ…
歯磨きもしたし水分も取った。

しっかりメイクも落としてやり直したし香水も改めて付け直した。

それでも隠せていないなんて…


「あ、多分他の人は気付かないと思う。












カン…っていうか臭う感じがする。」

そう言い月島くんが私の腕を取り歩き出す。

『ちょっと!月島くん⁈駅は向こう…』

「着いてきてよ…」

手を引かれ、たどり着いた場所。













それは、ラブホテルだった。

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