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HQ商社 営業3課へようこそ!【HQ】

第10章 出張。




結局キッチンで1回。
移動させられベッドで1回の計2回。

何度もなんども名前を呼ばれた。


梢っ…


灰羽君に名前を呼ばれるのが好き。
特にセックスの時の切なそうな、それでいて熱っぽい。
そんな風に呼ばれるのが好き。


だから、私も名前を呼ぶ。
”好き”って伝えてしまう。

















平気で嘘を吐く。

浮気しないなんて嘘。

自分のものだってマーキングされても、私は彼に抱かれに行く。

幸せそうに私に好きだと笑う灰羽君は、どこまで気づいているんだろう。



そう思う。


自分から望んだこと。

だけどたまに苦しく感じる。










けれど、お風呂の後に気合いの入った下着をつけるくらい…明日を期待している自分。


1泊2日なのに、替えの下着を2つ準備する気合いの入りように思わず笑いがこみ上げる。



私、本当に、浅ましい…




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