Loveyourself ~君が嫌いな君が好き~【気象BL】
第9章 S×A③
Aside
翔「着いた。降りて」
雅「こ、ここは…??」
翔「俺の家」
雅「翔ちゃんの、家…」
何故かそう俺は呟いていた。
翔「行くよ」
いつの間にか翔ちゃんに手を握られ家の中へと入っていった。
木で出来た机の上にコトンとコップを置いてコーヒーを注ぐ翔ちゃん。その姿を俺は無意識にずっと見つめていた。
そして向かい合わせに椅子に腰かける。
雅「翔、ちゃん…」
翔「雅紀の率直な気持ちが知りたい。…俺のこと、どう思ってる?」
雅「えっ、と…」
言葉がすぐに思い付かない。
しどろもどろになりながらも俺は話し出した。
雅「さっきまでは普通、だった…。でも、翔ちゃんの気持ちを聞いてからなんか、あの、車に乗ってる時とか、すげードキドキしたの…。」
翔「ふぅん。ふふっ」
雅「えっ?」
翔「試しに、やってみようか」