第7章 カラ松さんとのショッピング
ガチャッ
カラ「待たせたな。とりあえず先にこれを着けてもらえないか?」
綺麗なリボンがかかった箱を差し出される。
『カラ松さん…これ』
カラ「着けたらノックで合図してくれ。」
『えっ、ちょっと…!』
カラ「ん、なんだ?」
『あの…これ、おいくらしたんですか?』
カラ「チッチッチ…。ガール、男から貰ったモノの値段を聞くのはタブーだぞ?」
『えっ…?』
そうなんだ…?
『で、でもこれ絶対に高いですよね?』
カラ「…嫌なのか?」
カラ松さんは不思議そうに目を丸くする。
『嫌、というか…。』
私なんかが、こんな高級品貰えないです…。
カラ「レディー達はブランド品以外身に着ける気が無いと思っていたんだが…違うのか?」
『…。』
一体どんな世界で生きてるんだ…。
『…せっかく買って頂いたのに申し訳ないんですけど、これは受け取れません!』
カラ「えぇ!?」
『…すみません。』
カラ「そんなこと気にするなよ、あの店の中でも比較的手頃なやつを選んだぞ?」
『そういう問題じゃないです…!』
カラ「…分かった、ブランド品は好きじゃないんだな。」
『えっと…はい。』
そういう物には疎いから正直よく分からないけど…今後のためにもそういう事にしておこう。
カラ「すぐに返品してくるから待っててくれ。」
カラ松さんは困ったように笑いながら、私に押し返された箱を受け取った。