第6章 目覚めの良い朝
『…んぅ、』
心地良い柔らかさと温かさを感じながら徐々に意識が戻る。
ん…?
私…何かに抱きついて…
『!?』ガバッ
おそ「おはよ♪」
『ひぁあッ!?』
どんなに目を大きく見開いても、間違いなく私はおそ松さんに抱きついていた。
なんで!?いつの間に…!?
『ごっごごごめんなさ』
おそ「ブハッ!なんで愛ちゃんが謝んの!(笑)」
『えっ?』
おそ「愛ちゃんが寝てる間に、俺が抱き寄せたんだよ。」
『…。』
おそ「あー何その顔!酷いなぁ、そんな警戒しなくても良いじゃん~。」
おそ松さんはそう嘆くと、ベッドから起き上がって洗面所へ向かった。
『そ…そんな事言ってないです。』
おそ「顔に"寝てる間にナニしやがったんだこの変態!"って書いてあるよ?」
『いいい言ってないです!!』
おそ「アッハハ!」
歯ブラシを咥えて笑うおそ松さんと、鏡越しに目が合う。
『…。』
その笑顔を見ると、なんだか変な気分になるので私はすぐに目を逸らした。
―
おそ「おはよ~。」
トド「あ、おはよ。」
『おはようございます。』
トド「あー、お腹すいたなぁ。」
『…あっ、すぐに朝ごはん用意してきますね!』タタタ…
トド「よろしく~。」
チョロ「おまえ…さっそく愛ちゃんを駆使してるな。」
一「今まで朝飯作らされんのよっぽど面倒だったんだね…ヒヒッ。」
トド「ボクだって朝からやらなきゃいけないこといっぱいあるんだからね!?」
おそ「あ、そうだ。今日時間に余裕あるやついる?」
カラ「ん?どうした。何か手伝って欲しいのか?」
おそ「まぁそんなとこ。」
十四「手伝って欲しいなんて珍しーね、おそ松兄さん!」
チョロ「今日は忙しいかな。朝ごはん食べたらすぐ出るつもりだし。」
一「俺も今日は呼び出されてるから…。」
トド「場所を選ばないなら手伝えるよ?ノーパソ持ってるし。」
おそ「いや、愛ちゃんの服とか必要最低限のもの買い揃えてやって欲しいんだよね。誰か買い物連れて行ってくんない?」
「「「「「………。」」」」」
おそ「オイ。突然静かだなおまえら。」