第12章 12.不確かな気持ち
春風がまだ寒い外で、あたしは座って
アパートの外で彼を待ってる。
家にいない、二宮くんのことを…
あれから無我夢中で走って、
何で走ってるのかも考えなかった。
だけど、なんで私…あんなに走ったの?
『はぁ…寒…っ…』
二宮くんに会ったら何を言うんだろう
計画ゼロなんだよね。
でも……あたし…後悔するから。
二宮くんに嫌われてるままじゃ……
でも、また突き返されるだけかな。
なんて思ってたら、また涙が溢れた。
『っ……うぅ……なんで……っ…』
「はぁ…はぁ…お姉さん…?」