第2章 2.うちの子です
ザー…ザー…
「うーわ…止めましょ…俺、絶対イヤだ」
二宮くんは自分で言ったくせに、
すぐさま、部屋に戻ろうとした。
だから、その腕を強く引っ張って…
『男に二言はない、でしょ?』
「……んじゃあ俺の言うこと聞いてよ?」
『言うこと?』
その瞬間に二言くんは自分の傘を
ドアのところに置いてあたしの傘を取った
『え、な…なに?』
「相合い傘ですけど?」
『あ、あいあいあい…相合い傘…///』
何年ぶりにそんな単語聞いたんだろ…
相合い傘ですって、お姉さん
「ほら、行きますよ」
『う、うん』
ソッと二宮くんの隣に入って、
スーパーまで歩き出した。