第10章 10.初恋の人
翔くんとテーブルに向かい合わせで座った
あたしは昨日の反省から烏龍茶で、
翔くんも運転してるから烏龍茶
なんとも居酒屋にふさわしくない二人
「なんか、こうしてると高校時代思い出す」
『あ~そうだね……』
「は大人しかったけど、
言うところはちゃんと言う子だったよね」
『そう?
翔くんはヘタレだったよね…』
「やめろよ~それ言うの」
『あはは……ごめん、ごめん』
なんて言いながら出てきた焼き鳥を食べて
楽しく会話してた。
「は彼氏とか…その…いるの?」
『…え…?』
いない。って事実を言えばいいのに…
なぜか、それは制御される。
そのたびに二宮くんが頭に浮かぶのは何で?