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隣の家の二宮くん

第9章 9.異変


服に着替えて、部屋を出た。

だいぶ二日酔いもなくなって、

ただいま二宮くんの部屋の前




なんて言おう……なんて…

とりあえず謝らないとね…



ピーンポーン



《…ん、はい》


インターホン越しの二宮くんの声は、
まだ寝起きの声だった。



『あ、あの…隣のです。』


《…あ、どうも……で、なに?》



少しトゲトゲしい言い方の二宮くんに
悲しくなった。



けど、あたしそんなに酷かったんですよね





『あの、昨日……その相葉くんから聞いたの
あたしのこと……送ってくれたって…

その、ありがとう。ごめんね?』




《……うん…いいですよ、別に》



『でね?お礼に出掛けない?

あたしの好きな喫茶店があって…《俺、》




話の途中で二宮くんのダルそうな声が入った




《バイトあるんで、すいません》



『…………そ、そっか…ごめん。わかった

で、でも…そこの喫茶店おいしいから…
お店の住所、ポストに入れとくね?』



《……》



『じゃあ……』





なんで、こんなに悲しくなってるの?

二宮くんはただバイトなだけで、

酷いこと言われたわけじゃないのに、


なのに、なんで……


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