第8章 8.弱い姿-二宮side-
ジャー…
さんが来てることに嬉しくて
ついニヤけて洗い物をしてしまった。
「カズ、気持ち悪い」
「え?あ、いや、すんません」
隣で潤くんが冷めた目で見てる。
「綺麗な人じゃん」
「え、あ…さん?」
「へぇ…さん…ねぇ」
「潤くん、狙わないでくださいよ?
あれ、俺のもんなんですから」
洗い物を済ませてエプロンで手を拭く
「俺のもん。ねぇ…」
「そうですよ…俺のもん」
「じゃあ、好きの言葉くらい言えよ?
あの子、鈍感だから気づかないぞ絶対」
好き…ねぇ……
「ニノ~!ちょっと大変なんだけど!」
そのとき、厨房に入ってきたのは困った顔をした相葉さんだった。