第6章 6.素直な気持ちで
『……ん、おいしい』
ここのフレンチトーストは最高だ。
「なんかちゃん変わったね」
『え?そう、ですか?』
「ふふ…うん、なんかね」
大野先輩はなんか高校ときから、
こういう感じボーッとしてそうでしてない
不思議な存在で、
二宮くんとは逆で年上に見えない。
『あ、隣に大学生が引っ越してきて』
「へぇ…男?」
『そうなんですよ、二宮くんて言う子で』
「へぇ…で、好きなんだ?」
『…………ん?』
「ふふ…なんもだよ」
やっぱり不思議な人
いや、今のは完全に聞こえてたけど…
なんか、その橋は渡らない方がきっと安全