第4章 4.俺のものです-二宮side-
「んで?どっち系なんだよ」
「え、それ潤くんも聞きます?」
学校が終わって夜のバイトに出勤
俺の従兄弟である潤くんがやってるバーで
最近バイトを始めた。
「あ、カズ…ほれ、そこ片してきて」
潤くんから布巾を貰って指示されたテーブルに行く
潤くんはかなりの男前で、
俺の従兄弟であるにふさわしい…笑
確か、今は…イタリア人と交際中だっけ?
〈ちょっと、そこの僕~〉
「…俺ですか?」
仕事の途中で結構、酔ってる女性に声をかけられてしまった。
〈あたしと遊ばない?〉
「ふふっ…俺には一人いるんで」
〈なーにが~?〉
そう言われて女性に近づき耳元で、
「俺と遊んでくれる、ご主人様」
とわざと囁いた。
〈……あたしは、だーめ?〉
「だーめ…ご主人様のものはご主人様のもの
だから、ご主人様も俺のもの」
これ、どっかの音痴男が言うやつ?笑