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隣の家の二宮くん

第27章 27.まぼろし?-二宮side-


ピピピピ~っ!



「ん……うっせぇ……」


自分で設定したはずのアラームを潤くんみたいに不機嫌になりながら音を止める。



机に広がるのは、論文の資料ばかり




現在、午後4時……もうすぐか…結婚式…





ガチャっ




〈二宮先生、またここで寝たんですか?〉



同僚の清水が部屋に入ってきてそう言う


いや、あなたの方がクマすごいですよ…笑






「ん、うん。もう…死にそう…」


〈あたしもです。
でも、もっと死にそう…二宮先生のセイで〉


「え…?俺ですかい?」



清水はメガネをクッと上げて、





〈結婚式、行くんでしょ?〉


「は?なんで、そんなこと…」


〈相葉さん…あと松本さん?
ん~っと櫻井さん?それに大野さん〉


「え、なんでその名前…え?」




俺の頭のなかはハテナマークで埋め尽くされていて困った顔になってる。






〈全員、病院に来て結婚式に来るよう伝えてくれって皆さんが皆さん同じことを言ってました。病院としても迷惑なんで、もう行ってくれません?その結婚式とやら〉




「……ふふっ…ほんとに…あの人たちは…」





そう少し微笑んで白衣を脱ぎコートを持って部屋の外に出た。






〈いってらっしゃーい〉ガチャンっ

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