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隣の家の二宮くん

第25章 25.1年後-二宮side-


カラーン♪


「いらっしゃ……うぅわ!懐かしい奴!」



店内に入るなり潤くんが驚いて俺を見た。

そんな驚きます?笑
まぁ、1年は忙しくて来てなかったか…





「いや、今日は早く終わったんで…」


「あ、そう。ノンアルコールでも飲む?
どうせ車だろう?社会人」


「ん、お願いします」






潤くんのお店はそんなに変わってなくて、
変わったとしたら……





「なんすか、その指輪」



カクテルを作ってる潤くんの左手薬指にはなんかちゃっかり指輪がはめてあった。






「さすがカズ、気づくの早いな

そう。俺、結婚したの」




「え、まじですか?俺なんも聞いてない」




「籍だけ入れたんだよ、とりあえず
結婚式はいずれな?金貯めねぇと…」




そういえば、おふくろが電話してきたかも
"潤くんが、潤くんがね?"って言うけど、そんときは診察で忙しくて聞かなかったんだっけ…






「今度の結婚式に連れてくるからさ?
ビビんなよ?カズ、最高に綺麗だからよ」



「はいはい。わかりましたよ
ま、イタリア人じゃなくてよかった。」



「ははっ…そんな時代もあったな~…」






俺の女もかなりの美人なんすけどね…

やっぱ来れないんですよね…
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