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隣の家の二宮くん

第25章 25.1年後-二宮side-


なんて相葉さんがそういうこと言って帰っちゃうから午後の診察はもうずっとボーッとしてた。




〈二宮先生、どうしたんですか?
あ、彼女さんのこと考えてんでしょ〉


「え~?あ~…バレました?」



看護士さんにそう言われて素直に答えた。





〈パリでしたよね?〉


「そうなんすよ…遠くないすか?」


〈…遠くないでしょ
私なんかロシアでしたよ、彼氏〉






ロシア……強いな、それは





「ロシア、遠いよね。どうしたんすか?」


〈いや、近かったな……ふふ
なんか、この世にいないよりはマシ?的な〉






なんて考える看護士さんは凄いと思った。

俺にはそんな風に考えれませんよ……

だって会いたいんですもん……
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