第25章 25.1年後-二宮side-
「で?なんで2ヶ月が1年に変わるの」
午前の診察が終わって食堂に行く途中にからの電話に出た。
なんと、お姉さん。
パリの勤務を1年に延ばしたんです。
だから俺も精神科で働くようになって、
もう立派な医者にまでなったんですよ。
〈えぇ?だって気に入ったんだもん
パリね、良いところなんだよ?和也も来たらさ、たぶん住みたくなっちゃうと思うんだけど、〉
はぁ、この人って男を殺す才能あるわ
こんなイケメン1人残して、
「じゃあパリでいい男と結婚すれば?
そちらの方がイケメン揃ってるでしょ」
〈あ~それもアリかもねぇ
お昼からお酒飲ませてくれるしね~♪〉
「あ~そう。じゃあそうしたら?
もう、切るよ。お昼なんで!」ピッ
久々の電話だと思ったらこんなんだ。
やっぱり1年会ってないのは厳しい…
「二宮先生、お隣良いですか?」
「ん、どうぞ…って……相葉…さん?」
そこには黒いジャージ姿の相葉さんがいた