• テキストサイズ

隣の家の二宮くん

第21章 21.決心


まただ。手が震えてる。


翔くんのいる病室に入るのには、
いつも勇気がいる。なんでかな…




「」



その爽やかな声は変わらず、再会したあの日と同じように、高校時代と同じように聞こえた。





『翔くん』


「うん。どう?俺の車イス姿」


『ふふ……最高』


「ははっ…よかった。入んなよ」





病室のドアを開け中に入る翔くん


リハビリの後なのか翔くんの背中にはビッショリ汗がついている。



また心臓がトクンと鳴る。



この人にあたしは言わなきゃいけない



言わなきゃ……




「、どうした?」





まだ入ってこない私に気づいて翔くんが中からそう呼んだから一歩前へ進んだ。



そう、一歩……
/ 167ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp