第2章 2.うちの子です
『あ、雨止んだ?』
傘に水が当たらなくなって、
気づいたときには雨は完全に止んでた。
「本当ですね」
『あ、持つから』
傘を閉じて二宮くんの持ってる、袋を取ろうとしたら…その手は簡単に制御された。
「ダメですよ。絶対ダメ」
『いや、でも…』
「はぁ…だーめ」
『……わかりました』
なんか二宮くんはただの年下じゃない。
全てを知ってる年下の男の子
そんな気がした。
「さん、嫉妬したでしょ」
『は、はい!?』
二宮くんの突然の言葉に驚いてしまった。
わ、わ、私が嫉妬っ!??
「さっきのスーパー
俺イケメンだから、よくあるんですよ」
『…ムカつくなぁ…』
「だって顔に書いてありましたもん
うちの子に手、出すな。って」
やっぱり、この子ただ者じゃありません。