• テキストサイズ

隣の家の二宮くん

第17章 17.真実-二宮side-


集中治療室に入って、
きっとお姉さんがいるところへ行った



そこには体を震わせて泣いている
か弱い女の子がいた。



「知るの早すぎだよ…」



なんて呟いてしまう俺

でも時が早すぎて、戸惑ってる。





『っ……なんで教えて…っ…』



大野さんも戸惑ってるから、俺が…





「あなたのためでしょ
あなたが心配だから、皆そのため」



『なんで…っ……』



「翔くん…だってそうすると思いますよ
だって、みんなあなたが好きだから」



『……っ……うぅ……』





お姉さんに近づいてギュッと抱きしめる

頭を優しく撫でて、





「だから……っ…別れよ」



『え…二宮…っ……くん』



「好きだから……っ…」





かっこよく決めようと思ったのに、

涙が溢れてくる。

付き合って間もないのに、
こんなに心底好きだったんだと思う




「…………?」



『え…翔……くん……?』




ほら、時間はきた。
/ 167ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp