第2章 約束
「ねぇ!今日の掃除当番かわってよ!」
「私も!」
「俺も!てか一人でやって」
「う‥うん!わかった一人でやるから皆帰っていいよ」
鬼灯には里奈が無理に笑っているようにしか見えない
「どうして嫌って言わないんですか?」
里奈はなにも言わなかった
放課後
里奈はひとりで掃除をしていた
「里奈さん!!嫌なら嫌と言えばいいじゃないですか!!」
「言えない‥」
「え?」
「言えないから!こうなってるの!言えてたら困らないよ!怖い思いしなくてすむ!だけど‥私は言えないよ」
里奈は泣いていた
「う‥」
里奈は座り込んでしまった
「大丈夫ですか!?」
「大丈夫です‥すいません」
「里奈さん‥」