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私の兄は排球部

第1章 七夕(澤村大地)


「お疲れ様。」

『主将。お疲れ様です!』

主将の道宮先輩は微笑んだ

「大丈夫だった?」

『はい。大丈夫です』

まだちょっとヒリヒリするけどね

「IHの事?」

『っ!はい』

確かに皆気合いを入れ始めたのは良いけどこっちまで心配になってくる

「やっぱり心配?妹だもんね」

兄さん..澤村大地は中高ともに主将をしていて道宮先輩も同中でその時も主将だった

「そういえばさ」

道宮先輩は微笑みながら私の隣に座った

「そろそろ七夕だよね」

『もうそんな時期ですか..』

「はさ。なにか決まってるの?お願い事」

『えっ..いえ..』

毎年学年別で短冊に願い事を書いて大きな一本の竹に飾るのだけど..

「。よく居残りさせられてるから、今年こそはちゃんと書いてきてよ」

道宮先輩はいたずらっ子っぽく笑う

運動部に入ってることもあって帰ったらすぐに寝てしまうことが多い

一応成績はキープ出来てるけど短冊とか嫌なんだよなあ

書くこと無いしだからといって先生が厳しいからデタラメ書けないし..

「もう明日には書き始めるだろうし頑張ってよ」

『はい..』

はあ。憂鬱だ..
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