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私の兄は排球部

第1章 七夕(澤村大地)


*☆*☆*☆*☆*

っていうのは良いんだけど!

ぜっんぜん思い付かない!

『はあ』

ガチャ

『兄さん』

「おっ。帰ってたか」

まだ汗も乾ききっていない

走って帰ってきたのかもしれない
(因みに私と兄さんは同部屋)

「どうした?また短冊の願い事が決まらないのか」

ギクッ

「..図星だな?」

『うん..どうしても思い付かなくて..』

「ったくお前は..」

兄さんは向かいの自分の椅子を私の方に持ってきて座った

「なんで成績優秀のくせにこういうのだけ無理なんだよ」

『そんなこと言わないで兄さん..』

私が涙目になっていると兄さんはふと頬を綻ばせた

「まあ毎回先生厳しいもんな」

『うん..兄さんは何を書くつもりなの?』

「ん?俺はやっぱ《春高予選突破!》かな?」

やっぱり春高なんだ..

『兄さんらしいね。頑張って』

「おう!」

春高予選突破!か..

そうだ!
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