第4章 不器用でも(田中龍之介)
「やっと終わったー」
バタンと久美が勢いよくその場に倒れこんだ
結局24-24のデュースで接戦になり、私たちのチームが勝った
「お疲れ様。二人とも」
『「友香里!!」』
友香里はニッコリと微笑みスポーツドリンクを渡してくれた
『ありがとう』
「どういたしまして。それより、あれどうにかしたら?」
『え?』
友香里に言われ奥の方を見ると一年生とその突き指のテーピングに手こずってる兄さん
『なにあれ行きたくない』
「気持ちはわかるけど頑張ってw」
『草が見えてるぞ草が』
ぺチンと軽く友香里の頭を叩いてから私は駆け足で兄さん達の元に向かった