第4章 不器用でも(田中龍之介)
『全員集合!!』
私が号令をかけると全員10秒もしないうちに集まってきた
「えー。今日は田中のお兄さんが来てくれた
今日一日部活の様子を見てもらうことになった」
監督が告げると辺りから「嘘!?」「主将って兄弟いたんだ!」などと聞こえてくる
『静かにして!
兄さんは今日一日いるけど気にしなくて良い。いつも通りに!』
「「「「「「「「「はい!!」」」」」」」
私は兄さんを連れて体育館の端に行った
『じゃあ兄さん。ここで見ててよ』
「おう!!」
『あと、怪我とかの対応はお願い。テーピング位はできるでしょ?』
「お、おう..」
兄さんの勢いが小さくなった気がするけど..
まあいっか
私はその場を兄さんに任せ、練習に戻った