第3章 素敵なプレゼント(東峰旭)
ガラッ
「あっ。!日向!」
私と日向が体育館に入ると同学年の谷地仁花が駆け寄ってきた
「ちょうど良かった。ちょっと手伝ってくれ」
『うん』
仁花と駄弁っていると向こうの方から低い声が聞こえる
兄の東峰旭だ
「どうしたの?お兄ちゃん」
「悪い。ちょっとサーブ練習したいからレシーブ頼めるか?」
『うん。分かった』
私はコートに立った
「.......」
お兄ちゃんが集中しているのがわかる
バンッ
それはほんの一瞬
空気が震えたのが分かった
『..凄い』
思わずポツリと声が出た