第2章 *名前
「お願いします・・・イかせて、あああっ・・・っ」
三本の指がバラバラに折り曲げられて、膣を乱す。
シーツに大きな染みを作るほどに濡らした私は、彼の翡翠色の瞳を見つめて懇願した。
「少し待て」
スフィアはそういうと、ベッドのサイドテーブルの引き出しからゴムを取り出した。
彼にとってはお遊びのような行為で、よもや子など作れるわけがない。
私は熱に浮かされた頭でそう考えると、来る快感に熱を燻らせた。
「力を抜け」
「・・・はい」
そうつぶやいたと同時に、押し入られる熱が、先ほどの比にもならない刺激をもたらす。
「ぁあああっ・・・!」
大きい。
今まで何人と客の相手をしてきたが、こんなに大きい人はそういないだろう。
私は息が詰まる思いで快感に身をよじらすと、それを許さないとでもいうように彼が私の腕をシーツに縫い付ける。
「ひ、ぁああっ・・・」
「思ったよりも可愛らしい声で鳴くのだな、お前は」
「ひゃ、動かさないでくださ・・・・ッあ、ああんっ!」
強すぎる快感に腰が震える。
依存してしまう。この行為に。