第2章 *名前
「んっ・・・んんんっ!」
「」
「あ、ああっ・・・!」
太ももから伝った手が、秘部へと向かう。
既に意味をなさないくらい濡れたショーツを脱がせると、彼はそのまま指を押し入れた。
「んっ、ひ、ああっ」
「感度がいいな、お前も・・・」
「す、フィア・・・っ」
1本の指でかきまぜられるそこは、どうしようもないほどに熱く、熱をはらんでいる。
彼はその指を折り曲げたりして私の反応を楽しんでいたが、不意にその本数を増やした。
「っ、あ、あああっ・・・!」
スフィアの三本の指を飲み込んだ私の膣はそれでは足りないというようにヒクヒクと痙攣する。
愛液が流れ出るのを感じながら、私はスフィアの首に腕をからませる。
「スフィア・・・っ、もう・・・っ」
ほしい。
もっと強い刺激が。
奥まで突き上げるようなあの熱が、どうしようもなくほしい。
後から考えてみれば、これが私の最初に抱いた『欲求』という感情だったのかもしれない。
「もう・・・なんだ?」
わざとらしく聞く彼に、私はこたえる。