ENDLESS L♥VE【DIABOLIK LOVERS】
第1章 ただの憧れ
彼の名前は、初めて彼に会ってから1週間ほど経ってから知った。
ほんとに偶然。
『アヤトって確か兄弟いたよね?三つ子……だっけ?』
隣の席の逆巻アヤトとの話のネタとして、その日誰かから聞いた情報を本人に直接聞いてみた。
アヤト「他にもいるけどな」
『他にも?この学校に?』
わたしの問になぜか自信たっぷりに答える。
アヤト「三年と一年にな」
『へーえ。じゃあ、五人兄弟?』
アヤト「いや、六人」
わたしが彼の言葉に首を傾げると、またもやなぜか勝ち誇った顔で言う。
アヤト「三年にふたりいんだよ」
『ふたご?』
アヤト「バーカ。んなわけあるか」
少しイラッときたのは、これまた事実。
あんたらの兄弟事情なんかわたしが知るわけないじゃない。それだけでバカ呼ばわり?………いや、彼と張り合ってはダメだ。低レベルになっちゃう……。
アヤト「ひとりは留年中なんだよ。まあ、アイツは万年留年だろうけどな」
へーえ。
弟が弟なら、兄も兄なんだ……。
と、この時、わたしは何も知らなかったから、そう思っちゃった。