ENDLESS L♥VE【DIABOLIK LOVERS】
第1章 ただの憧れ
『ふーん……。その留年してるお兄ちゃんの名前はなんて言うの?』
アヤト「シュウ」
シュウ………。
逆巻シュウ、か………。
アヤトが制服のポケットの中からスマホを取り出す。
アヤト「コイツ」
ああ、そりゃどうも、ご丁寧に。
彼がスマホの画面に出した画像を覗いてみた。
『っ…………!この人………!!』
アヤト「知ってんのか?」
知ってるも何も………
わたしが一番知りたかった人じゃない!
アヤトが言った彼の名前を軽く聞き流したことを後悔した。
まさか、アヤトがわたしの憧れてた人の弟だったなんて……!
ありえないんだけど!!
『彼の名前!もっかい言って!』
アヤト「ああ?人様に頼む時の態度ってもんがあんだろ」
チッ……!
面倒臭いなあ、もう!
『いいから早く教えて……ください!』
アヤトが満足そうに頷く。
アヤト「しょうがねえなぁ。シュウだよ。逆巻シュウ」
『逆巻……シュウ、さん』
わたしはこの名前を深く頭と心に刻み込んだ。