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ENDLESS L♥VE【DIABOLIK LOVERS】

第2章 気持ちの変化


愛衣「奈律、シュウさんのこと考えると、どんな感じになった?」

愛衣の質問の意図がイマイチ分からない。

『幸せな気分になった。でも………今は苦しい』

愛衣「じゃあさ、奈律はどうしてそこまでシュウさんにこだわるの?」

〈こだわる〉?

わたしがシュウさんにこだわっている、と愛衣は言いたいの?

『わたしってそこまでシュウさんにこだわってた?』

愛衣「そうだね。だって、その人のヴァイオリンの演奏を聞いただけでそこまで彼を追う必要、ないでしょ?なんで、奈律は彼を追ったの?」

『それは………』


それは?
あれ?

何を言おうとしたっけ?


だって…………

それは…………


その言葉は、頭で考えるより、自然と口から出た。


『好きだから………』


言ってみると、ストン、と何かが心に落ちた感じがした。それまで愛衣の言葉にモヤモヤしてたのが嘘みたいに、一切消え去った。

そっか……。


そうなんだ。



わたしは彼が好きだったんだ。
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