ENDLESS L♥VE【DIABOLIK LOVERS】
第2章 気持ちの変化
わたしは足取り重く、教室へと戻った。
愛衣「奈律!?どうしたの!?」
愛衣が教室に入ったわたしを見つけるなり、駆け寄る。
『別に、何もないよ?』
愛衣「うそ。なんで、泣いてるの……」
愛衣がわたしの涙を拭ってくれた。
こんなにもいい友達をもてたわたしは、なんて幸せ者なんだろう。
そう思うと、さっきまでなんとかせき止めていたものがどんどん溢れ出してきた。
『愛衣………!わたし、わたし……、もうやだ!なんで彼に憧れちゃったの!?どうして……彼なの……?』
わたしはさっき何があったか、愛衣にすべて話した。
その間、愛衣はわたしの目をしっかりと見て、話を聞いてくれた。どんなに言葉につまろうと、彼女は最後までちゃんと聞いてくれた。
愛衣「最っ低……。なに、それ。奈律は何も悪くないよ」
『でも、わたしが彼が寝てるのを邪魔してしまったから………』
愛衣「もう!優しすぎ!いいの、そんなヤツに申し訳なく思わなくても!」
愛衣が自分のことのように怒ってくれたことが嬉しくて、安心した。今は、こういう優しさが心によく沁みた。