第6章 蛍捜索 2
凛花「簡単です。蛍様が日向棗が死んだ日にした事を私がすればいいだけです。」
一同「!」
野田っち「しかしそうなると凛花さん。貴方が…」
一同 「野田っち居たんだ…」
野田 「えぇ…酷いな、ずっと居ましたよ(汗)」
凛花 「私は未来から来たロボットです。過去を変えれば消えるだけ
未来に帰るだけです。」
野田 「…」
殿 「それで蜜柑と蛍ちゃんが会えて棗も死なない過去にするって事だな。」
凛花 「そうです。」
野田「凛花さんはそれでいいのですか」
凛花 「…はい」
凛花が満面の笑みを浮かべる。
凛花「ですが、この計画を達成させるには条件があります。」
鳴海 「うん、なんでも言って欲しい。僕にできる事ならなんでもするよ。」
凛花 「この件は、ルカ先輩と蜜柑さんには言わないでください。」
棗「…」
野田「凛花さん…貴方は乃木くんが好き…本当に良いのですか?」
凛花「良いんです。私はロボットなんです。こんな感情芽生える筈なかったんです。」
そして今の感情が本当に恋なのかもわかりません。
沈黙が少しあったが鳴海が決意を決めた。
鳴海「わかった。二人には言わないでおこう。」
凛花「ありがとう…」
棗「…」
「実行は明日とします。そしてルカ先輩と蜜柑様のアリスの力なしには、ハッピーエンドには辿り着く事ができません…」
鳴海「わかった。それも僕がなんとかしよう」
凛花「鳴海先生、貴方がいて良かった。では、明日またここで」
凛花は背を向けると透明になっていった。
棗「おい、鳴海」
鳴海「…先生でしょう(困)」
棗「…ありがとう」
鳴海 「えっ?何!棗くん?」
棗は窓に飛び上がるとそのまま外に出た。
翼「棗の奴…全く素直じゃねぇーんだから」
殿「そうか、棗がありがとうなんてかなりの成長だろう。」
鳴海「確かに(笑)」
3人はクスクスと笑った。
殿「野田っち…凛花ちゃん。どうなっちゃうんだよ」
野田「…この未来実現したら彼女とは未来では絶対に会えないでしょうね」