《DIABOLIK LOVERS》吸アイ【R18】
第1章 はじめまして…?
「ユイさんの部屋は階段を…」
「ひっろーい!」
「…ちっ。僕の話を聞く気がないなら、出て行ってくれてもいいんですよ。」
私は、はい…と小さく返事をして、口を慎んだ。さすがに舌打ちされたら、誰でも黙るよね。
でも、逆巻家は本当に広い。外観から思ってたけど、豪邸だよ。玄関開けて直ぐ目の前に大きい階段がある。更に上に続く階段は、私の好奇心を揺さぶられる。
私の部屋の場所、お風呂の場所、トイレの場所、ダイニングなど一通りの説明を聞いて、私は部屋に向かう。
キャリーバッグをカナトくんは、部屋まで運んでくれ…、る筈なく、私は重いキャリーバックを持ち上げ、よいしょよいしょと階段を上る。
その姿を滑稽だとお腹を抱えて嗤うカナトくんは、見たこともないような満面の笑みだった。