《DIABOLIK LOVERS》吸アイ【R18】
第1章 はじめまして…?
17年間生きてきて、初めて乗るリムジンはとても乗り心地が良かった。ソファはふかふかで、今すぐにでも寝れそうなぐらい。外の騒音もリムジンの中だと殆ど聞こえない。
コの字のソファのカナトくんが座った反対側に小さく座る。
カナトくんにこの町の事とか、学校のこととか色々聞きたいことがあるけど、ずっとテディとお話していて、私から話かかる隙がない。
「…テディもそう思うよね?」
「あの、カナ…」
「やっぱりあの子はそうなのかな。
ユイさん、さっきから五月蝿いです。僕はテディとお話中何です。」
「ごめんなさい…。」
カナトくんに怒られ、開きかけていた口を右手で抑える。
テディに話しかける時と私に話しかける時の声が全然違う。態度も違う。切り替えが凄すぎて多重人格みたいだよ。
カナトくんについて分かったことは、テディが何よりも大切ってこと。