《DIABOLIK LOVERS》吸アイ【R18】
第1章 はじめまして…?
教室でカナトくんと会話をしていると、何やら外が騒がしい。バサバサと教室の窓を何かが叩く。
「使い魔ですね。早くしてくださいって事ですよ。」
「蝙蝠?」
カナトくんは使い魔と言うが、よく見ると蝙蝠が窓をバサバサと叩いていた。
そこまで自然が多いとは言えない、学校に蝙蝠がいる。その事で気を取られていて、いつの間にか教室から居なくなっているカナトくんに気づかなかった。
その事に気づき、重いキャリーバッグを左手で引きずる。追いかけることに必死で、教室から下駄箱へのルートは一切覚えられなかった。
「早く乗ってください。」
「う、うん!」
黒くて大きくて立派なリムジンが目の前に停まっている。先に座り中に入るように促すカナトくんの顔は、苛立ちを隠せていない。
私は、いそいそとリムジンに乗った。